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原子力発電所を訪ねる

永井秀樹

12月も終わりに近づいた某日。福島県の第1原子力発電所へ。朝の7時に東京駅発のバスで福島へ。さらにJRで最寄り駅まで。着いたらお昼。駅前の夜スナックであろう店でランチ。パスタランチを食べる。800円程度でパスタにサラダにコーヒーに、なぜか唐揚げもついていて、大満足。
午後1時過ぎから、コンパニオンの方の案内で、原子力発電所を見て回る。もちろん全部は見られないが。

大体原子力を使って、どう発電するのかすらあいまいだったのだが、非常によくわかる。「燃やす」というが、実際に火が出るわけではなく、熱が発生するのだ。こんな初歩的なことでもう感心する。興奮して、ちょっと意地悪い質問などもするがコンパニオンさん丁寧に教えてくれる。知識がちゃんと入っている人で、結構難しいことにも対応してくれる姿に感心した。

さらに実際の作業場の一部をいくつか回る。ひんやりとした建物の地下には「低レベル放射線廃棄物」なるものが黄色いドラム缶に入って保存されている。
缶の表には中身についてのことが書かれており、放射線の量なども記されている。年間自然から受ける放射線量のさらに何十(百?)分の1程度のものだから近づけた。少し高い線量のドラム缶はだいぶ離れたところから見る。「ここ(立っているところ)からもっと近づくとまずいんですよね」というとコンパニオンさんは苦笑。

結局予定の3時間を越える4時間近く見て回ったのだが、痺れを切らせることもなく、やさしく対応してくれたコンパニオンさんには感謝。

夜帰京。10時半を回っていた。ちょっとした旅行だった。

(初出:TIFポケットブック 2007)

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